|
There is a big sized caddisfly called Higenaga Kawa Tobikera in Japan.
The direct translation would be long mustache caddis but what is long is
not mustache but antenna. This caddsfly is about 1" long and have
long antenna. They usually start hatching around late spring. April in
warm areas and June to July in cold places like Hokkaido. As we don't have
many other big aquatic insects here, this insect is very important for
fly fishing and we love it so much besides another big one called Mon Kagerou
(big mayfly up to size #6-8). Fish feed those big bugs in frenzy so anglers
tend to be out of mind at work during the hatching season.
I spent many many days with Higenga so I guess I am experienced and mastered
this fishing in my home waters. But this ma not apply to other places so
please understand that.
Higenaga's eruptive hatches occur around dusk, although they hatch in the early morning and other time of the day. I happen to meet a great hatch at about 3am on a middle section of a famous river in Kanto region many years ago. I was gonna start fishing but the hatch stopped before long and big rising fish disappeared. I have never seen a better hatch in the morning. . For me the Higenaga time is the dusk.
They look white, while flying but actually they have dark tannish body
and wings. Some customers want white imitations because of the looks, but
white flies don't work as effectively as our special Higenaga flies.
|
|
ヒゲナガと聞いて心ときめく方も多いと思います。ヒゲナガ・カワトビケラは日本ではかなり巨大なトビケラで、このサイズの別種はほぼいませんので、日本のフライフィッシングでは相当重要な虫と言えます。北米のサーモン・フライ(カワゲラ)のような巨大な虫があまりいない日本では豪快なハッチの釣りは限定的で、ヒゲナガ、モンカゲロウというのが代表的な種であり、それらが猛烈にハッチする初夏はフライフィッシャーにとって落ち着きをなくす時期です。
ヒゲナガの釣りは沢山してきましたので、ここでは私的な経験を元に書きます。自分のホーム・リバーは徹底的に釣ってほぼ攻略しましたが、他の場所ではさっぱり応用できないかもしれませんので、その点はご了承ください。
ヒゲナガがハッチするのは晩春から初夏だと思います。ユスリカなどから始まる低水温の早期にはあまりハッチしてきません。その頃は石の下でゴロゴロしているようです。水温が割と上がってきて、釣り人側も半袖で日中過ごせるような時期になると、盛んに羽化を始めます。集中のハッチは日中ではなく朝夕が多いですが、早朝よりも日暮れ時期が圧倒的に面白いと思います。会社帰りの釣り人が一目散に思い思いのポイントに向かうのもこの時期です。関東のとある有名河川の中流域で、朝の3時ごろ猛烈なハッチに遭遇したことがあります。その日は夜通し運転して現地に着き、一休みしてから釣りをする予定だったのですが、まだ暗い川面に白い蛾のようなものが舞い始め、まさかと思っていたらおびただしい数のヒゲナガでした。急いで準備をしましたが、20分程度でライズは止み、魚は沈んでしまいました。そこはそれほど有名な地区でもなく、これほどの魚が出てきた様子に驚きました。その経験後、ヒゲナガのイブニング・ライズが盛んだった翌朝は様子を見に行くようにしていますが、イブニングに比べるとどうもおとなしく、爆発的なハッチに遭遇したのはそれが最後です。
ヒゲナガは飛んでいるとなぜか白く見えます。白い蛾のように見えますが、捕まえてみると斑のタンというか薄い茶と言うか褐色の虫です。お客様で白を希望される方が多々いらっしゃいます。それはイブニングで見えないことと、飛んでいる色が白だからだと思いますが、真っ白のフライにするといまいち効果が弱いです。やはりある程度褐色のフライが強いと考えています。
さてイブニングの釣りを考えていきます。ヒゲナガのハッチで釣ってきたら鱒は数百匹に及びますが、この経験を元にしています。ヒゲナガの釣りと言うよりも、イブニングの釣り全般に言えると思います。
|
|
|
|
|
ヒゲナガの時期に入ったら、毎日天気をチェックします。天気予報で気温を見ます。とにかく暑い日、30度にも達するような日がだとスーパー・ハッチの確率が高いです。ハッチの初期は難しいですが、中期以降になってくると川の周辺にハッチしたアダルトがウヨウヨしています。特に川のすぐそばの大きな葉の裏、橋橋桁などの止まっていますので、これをチェックしておきます。18時以降になってから、高い木や茂みを観察して、黒い虫の影が飛び回るようになるとほぼ良い釣りができます。どんなに暑くて期待が出来るような日においても、夕方から風が強くなってくると一辺にダメになります。気温も大事ですが、風は大きな要素で、強風になると昆虫は気圧の変化を読んで、ハッチしなくなるんだと思いますが、さっぱりライズも起きません。猛暑で、夕方やや肌寒いぐらいになって無風だと、強烈なライズの釣りが楽しめる可能性が高いです。
|
|
|
Once Higenaga season starts, check weather every day. Temp first. Hot days
especially over 30 degree Celsius can be special in the evening. The early
season of the hatch might be difficult but after middle season, you can
see many hatched adults around the river in the day time. They stay under
the big leaves, bridges, trees and anything shady. After 6pm, check high
trees, bushes and those vegetation. If you can see black shadows flying
over them, you might hit the jack pot rises later. No matter how hot the
day is, once a wind picks up in the evening, you won't see great rises.
If no wind, you might be in the heaven later on.
Experiences make a difference in the darkness. Without minimizing the troubles,
you cannot enjoy the short peak bonanza time. I have taken many people
and realized that they have troubles fishing in the darkness. Once it gets
dark, just a small trouble like snagging a fly with your landing net or
shirt takes minutes to take it out. Barbless hooks might be a good idea
for those who are not used to evening fishing and want to avoid troubles.
Another advice is to use bigger hooks than day time, as a small hook tends
to be swallowed and have more troubles. I like thick tippets. I don't think
fish care thick tippet as much as some people believe fish do. I usually
use 1x tippet or so. Never use 4x. Dry flies should be changed, once fish
take and flies get slimy and wet. Changing flies takes time so be sure
to apply floatant to flies you are going to use. They have to be ready
anytime. Also learn how to tie your tippet to a fly blindfolded.
|
|
ライズが始まったら楽しめば良いだけですが、暗くなってからの釣りは幾つか経験の差が出てきます。可能な限りトラブルを少なくしないと、短いピークの時間を満喫することができません。慣れていない方をお連れすると、手間取ってばかりで数分しか満足に釣りができない様子が良く分かります。暗くなってくると、日中の釣りとは勝手が違ってきますので、十分な訓練が要りますが、知識だけでも幾分か武装することができます。
暗くなってくると針がどこかに絡まるだけでも数分のロスになったりもします。ですので、イブニングはバーブレスにするのもひとつの考え方だと思っています。一匹釣ってそれがランディングネットなどに絡むと、針を外すのに手間取り、大事な時間を失います。
また小さい針は呑まれたり、ネットや衣類に絡まった時に面倒なので、少し大きめのフックを使用することもお勧めします。トラブルが増えるため、ティペットも太目のものを好みます。イブニングはティペットの細さなど人間が思っているほど、魚は気にしていないようです。確実に取り込める太い糸を使ってください。私は1x前後をヒゲナガ・ドライに結んでいます。4xなどを使用する意味はほぼ見つかりません。
ドライフライの場合、釣れてヌルヌルになると同じ効果が期待できませんので、フライ交換が必要になってきます。フロータントは全部明るいうちに塗ってスタンバイしておきます。そしてフックのアイさえ通れば暗くても結べるように自宅で練習をしておきますが、ここでもやはり太い糸の方が結びやすいです。フライ交換は真っ暗でも30秒以内ぐらいで完了できるようにして下さい。
|
|
|
It is mandatory to be able to cast your fly toward the splash sound in
the darkness, but make sure not to false cast too much. If possible, shoot
your fly with only 1 back cast. You can save precious time. I see many
people false casting 3 or 4 times but it is a waste of time.
Wet fly can rule when you see almost nothing. If you cast downstream, you
don't have to set the hook by sight. Fish automatically set the hook so
it is easier for anglers.
Also you don't have to check if your dry fly floats, if you go with a wet
fly. . Your success ratio depends on your experiences and preparation. |
|
過去多くの友人やお客様と一緒にイブニングの釣りをしたことがありますが、どうも勝手が分からない方が多いように思います。暗闇になっても音やしぶきだけで直射できるように、キャスティングを練習しておくことも基本ですが、何より無駄なフォルスキャストはやめてください。できるだけ、一回のバックでシュートして投げます。これにより限られたイブニングの時間を節約できます。3回も4回もフォルスキャストをしている方が多いですが、これは大変な無駄です。
真っ暗になって、いよいよ周りが見えないような状況になった後は、ウェットフライの方が良いことが多いです。ダウンで投げればバイトを目視する必要もないですし、向こう合わせでフッキングさせることができますので、好都合です。またドライフライは浮いているのか確認が必要ですが、ウェットの場合はノーチェックで釣り続けることができますので、これまた助かります。短いピークの中でチャンスを生かして良い釣りをできるかは、前持った準備や経験によって大いに変わります。 |
|
|
The more important thing is not to cause an accident. Don't wade
too much in the darkness. You might not be able to come back. Swimming
in the darkness is too dangerous.
If you come back from the water, make sure to break your rod and put it
in your car. I know many people put it on the car and shit happened. |
|
|
|
|
I love evening fishing so never stop until it gets pitch dark. When
I lived in Canada, I fished till 10pm in spring and summer. Then walked
thru a wood about 10 mins alone to be back to my truck. Bears should be
there but I was desperate so rang a bear bells and put some pebbles in
a can and shook it. This pebble can was very effective and worked well
in Hokkaido's grizzly bear, too.
For your safety, take 2 flash lights. Never store them in your pack but
hang at least 1 on your vest, waders, jacket, etc. Don't put your car key
in your jeans pocket. Tie it to your jacket or so with a strap. Losing
a key in the woods would be pathetic.
Higenaga caddis stick to your body sometimes and come with you. One time a big one crawled on my car navigation monitor in the dark car. That thing looked like a roach and I almost fainted. So be careful.
I hope you will have a great time with this fantastic insects and hungry
fish. |
|
イブニングで釣りの他に大切なことは、事故を起こさないことです。無理なウェーディングは絶対に避けてください。帰ってこれないこともありますし、暗闇で泳ぐのは大変危険です。それから竿は着替える前に畳んで車に入れてください。車の上やボンネットに置いてしまう人は、着替えが終わってそのまま車を急いで発信させてしまいます。私はイブニングが大好きなので、真っ暗になるまでやっています。カナダに住んでいた時は、毎晩10時まで一人で釣りをし、その後10分森の中のトレイルを歩いて帰ってきていました。熊も出ますが、必死だった私は鈴をつけ、空き缶に小石を入れてコロコロしながら音を立てて帰って歩いていました。この空き缶コロコロは大変有効で、熊は逃げて行っていたと思います。北海道のヒグマもこれで闇夜に逃げて行ったのでしょう。安全のためにも森や川をある程度歩く場所では、ライトは複数持って行ってください。それもすぐに手を伸ばせる位置に2個ぶら下げてください。それから、車のカギは必ず、ストラップなどにつないでください。ポケットから落ちてしまったのでは、森の中、悲惨な夜を迎えます。
ヒゲナガの釣りをすると衣服や帽子にひっついてきます。基本的にお化け的なものは怖くない私ですが、それでも真っ暗の川で着替えて、舗装路に抜けるまでは臆病になっています。ある夜車内に入ったヒゲナガが突然カーナビゲーションのモニターの上を歩き始めました。突然ゴキブリのような真っ黒の影が歩いたため、私も心臓が止まるかと思いました。安全で、楽しいヒゲナガ釣り、楽しんでください。 |
|